バルサムファー(Abies balsamea)
沖縄も、段々と秋から冬へと季節が変わりクリスマスが近づいてきましたね。皆さんのお宅でもそろそろツリーを飾っているのでしょうか?
今日紹介するバルサムファーは、その枝葉はリースとして、また木自体もクリスマスツリーとして人気がある木です。北米東部を中心に北米・カナダに広く分布する、円錐形をした濃い緑色の針葉樹で、バルサム香がする木として知られており、それが種名の由来になっています。その樹脂は、香料やプレパラートレンズや光学レンズの接着剤としても利用されています。面白いですね。
ちなみに、精油は樹脂ではなく針葉の部分から採られています。
モノテルペン炭化水素類のαピネン、βピネン、δ-3-カレン、リモネンが多く含まれ、その他にもエステル類の酢酸ボルニルなどが主要成分になっています。
森林の空気に含まれるモノテルペン炭化水素類の成分が多く入っていて炎症を抑えるため、咳を抑え感染を防ぐなど呼吸器系にも良いので、気管支炎や蓄膿症、鼻炎、痰が切れず苦しいなどの症状にも効果が期待できます。
また、痙攣を抑え関節炎や骨液包炎などの痛みを和らげます。リウマチにも効果的です。αピネンやβピネンには強壮作用もあるため無力症などにも有効とされています。
心に対する作用としては、すがすがしいグリーン調の透明感のある香りが、落ち込んだ気分から立ち直らせてくれます。
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