川田希和の沖縄でアロマテラピー

ウィンターグリーン（Gaultheria procumbens）はツツジ科の葉から水蒸気蒸留方で取られる精油で、北米や中国が主要な産地です。和名ではヒメコウジと言われています。

エステル類のサリチル酸メチルは、非常に高い鎮痛作用を持ち、そのほかにも抗炎症、肝臓強壮、腎臓機能促進といった固有の作用を持っています。普通、精油はたくさんの成分で構成されていることが多いのですが、このウィンターグリーンは、前述のように、成分の99％がこのサリチル酸メチルでできている非常に珍しいものです。

傷めた筋肉や骨に非常に効果的な精油で、前述の作用のほかに、抗リウマチや鎮痙攣、鎮咳作用などもあります。そのため、リウマチ、筋肉痛、筋の収縮、関節炎、高血圧症、肝臓の不調、腎臓・膀胱・尿道の結石などにも適用できます。筋肉痛のときなど、10滴の精油をキャリアオイル15mlで希釈し、痛む箇所にすり込むと痛みが緩和されます。

注意事項としては、体内代謝で、アスピリンと同じ代謝サイクルをするため、アスピリンを既に投与されている方や、また、アスピリンにアレルギーのある人は使用を避けた方がよいでしょう。そして、この精油は、一部の競技でドーピング対象物になっているので、自分の競技でウィンターグリーンがドーピング物質に指定されていないかどうかを確認する必要があります。